当事務所では、家族信託(民事信託)に注力しています!とPRしているのですが、なかなか受注までたどり着けずにいましたが、ようやく、1件、かなり具体的になってきた案件があります。
まだまだ公正証書化や登記が残っているので、安心はできませんが、現時点で、家族信託(民事信託)を組成するにあたって、いろいろと思ったことを挙げてみたいと思います。
・希望を叶えるためには、きめ細かい配慮が必要。ひな形どおりというわけにはいかない。
信託法を再確認して、別段の定めを設定できないかを検討した。
・信託契約書のひな形にお客様の希望を落とし込むよりも、お客様の希望に沿った条項を探す、作る方が実質的な意味でオーダーメイドに近づくと思う。
・お客様から聞かれると、そういえば、それってどうするんだろう?ということが尽きず、調べ物少なくない。
下調べを十分にしておき、ある程度の質問に答えられないと信頼を失うけれど、知らないことを誠意を持って速やかに調べることも信頼構築につながる?
・信託手続きにおける一般論とお客様の希望に乖離があるとき、それをどう埋めて提案できるかで、信託をあきらめる確率が下がる?
・セカンドオピニオンは是非ほしい。書籍だけでは不安。(僕は、家族信託普及協会のサービスを利用して、セカンドオピニオンをいただいております。)このサービスでなくても、例えば複数件受任されたことのある専門家の意見を聞くなどしないと、後々不備が生じる可能性が高くなるのではないか。
・司法書士だけだと、契約、登記まではフォローできるが、税務が怖いので、協力していただける税理士は不可欠。信託だけでなく、信託財産以外の財産を含めた財産対策ができると、期待以上の成果が出せるのではないか。今回も、生前贈与をからめて、計画的な財産承継を提案できたのではないかと、協力いただいた税理士の先生にはとても感謝。本当に人脈って大事。
・信託は、受託者や受益者が死亡しても続けられるよう組成できるけれど、なかなか将来のことまで見通せないので、「終わらせ方」を意識して、意図的にあまり長く続かせないように組成してみた。意図せず信託が終了しないよう、細心の注意を払った。
今後、公正証書にして、登記をするという段階なので、また進展があれば、このブログでお伝えできればと思います。
余談ですが公証役場に、必要書類等を確認した際、スラスラとお答えいただいていたので、滋賀県下で、家族信託(民事信託)って結構組成されているんではないかな?と思いました。
せめて湖南市と日野町辺りでは、家族信託を考えるならあの事務所に聞こう、と一番に思い浮かべていただけるようになりたいです。